給湯器の故障は使用頻度が関係する
給湯器は、いわば家電製品です。
同メーカーの同モデルであったとしても、どうしても個体差があるので一言で給湯器の限界値を指し示す事は難しいでしょう。
とはいっても、必然的に使用頻度が高くなる環境下では機器への負担が大きくなり、部品や配管の消耗は免れません。
多くの家族が暮らしている家庭においては、お湯の使用量が多いため、比例して故障頻度も高まってしまうのです。
故障は危険な場合もある
現代の給湯器は以前のタイプに比べて寿命が長くなっており、丈夫で安全性にも配慮されて設計されているため小さな故障が頻発し難くなっています。
しかし、その分変調が起こった時には交換しなければならない程の大掛かりな故障を引き起こす可能性があるので注意しなければなりません。
現在、給湯器の事故で問題になっている事例の一つとして、室内設置型給湯器の故障が挙げられます。
換気が必要な瞬間湯沸かし器や風呂釜ですが、外気温が下がる冬などは換気を怠りがちになってしまい、不完全燃焼などの原因となるのです。
不完全燃焼は中毒性の高い一酸化炭素を発生させます。
一酸化炭素は無味無臭で無色。
中毒症状は、軽いものだと風邪に似た症状ですので気付き遅れが多く危険です。
重度の中毒症状では意識障害や呼吸困難、最悪の場合は死に至ります。
古い製品の問題としては、この不完全燃焼に対する安全装置が搭載されていないということです。
安全装置が付いていない古い機器をお使いでしたら、速やかに買い替えるようにしましょう。
その他、故障した機器を修理せずに使用すると、火災や漏電による感電などの事故にも繋がりかねません。
少しでも異常を感じた場合、使用を中止してメーカーに問い合わせてください。
10年を過ぎたら買い替えるようにしよう
そうした点も考慮してメーカーが一つの目安として提示しているのは、給湯器は10年で買い替えを検討するという事です。
給湯器には必ず側面もしくは全面に製造年月日が記載されているステッカーが貼られているのですが、多くの家庭で10年を超えているのが実情です。
つまり、あくまでも目安なので交換時期を過ぎるのは珍しい事ではないですし、家を空ける機会が多い方や一人暮らしのように利用頻度が低いのなら尚更長持ちします。
ただし、企業側が年数を示しているという事には意味があり、それ以降はメンテナンスや修理のための交換部品を追加生産しなくなるということです。
結果的には買い替えしなくてはならなくなるので安全性も考慮してまだ使えたとしても買い替えましょう。